本日のびわ湖湖南倫理法人会モーニングセミナー講話は、
空手道洗心会総師範 渕上博昭氏の「心の拳」。
脳性小児麻痺という障害を持って生まれた渕上氏。
幼少期〜中学生時代といじめに悩み、何度も自ら命を絶つ事も考えたといいます。
中学に入り空手で自分を守ろうと見よう見まねで練習を重ねます。そうするうち周りの自分に対する態度が変わります。中学を卒業し就職で滋賀に来られ、仕事のかたわら道場に通い空手修行を続けました。
人を人としてちゃんと扱ってくれる、ちゃんと名前で呼んでくれる空手の世界がここにある。初めて自分の居場所を見つけた気がしました。稽古を続けるうち、更なる自分の変化を感じます。
心の変化・・・慕ってくれる後輩が現れ、他人の事を考える様になった。
身体の変化・・・手が伸びる、足が上がる様になった。
この素晴らしい武道をハンデを持つ多くの人に伝えたい。
30歳で仕事を辞め、空手道場を開きます。道場の名刺を持って、福祉施設を回るがどこも相手にしてくれません。
まずは、作業所に手ぶらで通い人間関係を作る所からやり直し、徐々にハンデのある方に空手を教える事が出来る様になって行きました。
20年に渡り障害者福祉センターでも稽古を続け、いまでは、滋賀県内各所はじめ京都、東京でも指導をされてらっしゃいます。
数々の辛い思いを乗り越え、ハンデを乗り越えてきた渕上さん。
淡々と語る言葉一つ一つが大変な重みを持って迫ってきます。
渕上さん、貴重な示唆にみちたお話をありがとうございました。
渕上道場HP
http://www.f-budo.com/index.html
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(レポート:滋賀県倫理法人会 広報委員長 松崎和弘(びわこ湖南倫理法人会))